(50)パンダたちとの出会い
2009年 08月 24日
CHUSANの写真ブログ《感動発信!感動共有!》
NO50:パンダたちとの出会い
~中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて~
2009-8-4にNHKで「大きくなれ子パンダたち~四川大地震被災・飼育員の記録~」というテレビ番組が放映されました。昨年(2008年)4月の四川大地震では、この「パンダ研究所」の施設も大被害を受け、飼育舎のほとんどが崩壊し、地震当時65頭いたパンダのうち、1頭が死亡し、1頭が行方不明となったそうです。
四川省・臥龍にある「四川省パンダ保護研究センター」では、《中国第一級国家保護動物》であるパンダを人工繁殖させ、人工飼育してから自然に還しています。この大地震では、多くの子供パンダが傷つき(とくに、地震の恐怖による精神的ショック)ましたが、NHKテレビでは、それらの子供パンダと共に寝起きしながら、献身的介護をして元気にしていく様子が放映されていました。
私はヒマラヤ巡礼(チベット・中国横断山脈)で四姑娘山方面へ入山する途中、この「パンダ研究センター」に何回か立ち寄り、パンダたちのスナップを撮影してきましたが、テレビ視聴してから、私の撮影した子パンダたちは無事だったろうかと心配になりました。そんなことから、急に、撮影した子パンダたちの愛らしい姿をブログ公開してみようと思いつきました。春と秋に訪ねたパンダたちとの出会いをご高覧ください。
2009-8-24 加藤忠一記
01*パンダ研究センター入り口:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*この写真が、大地震前の「パンダ研究センター入り口」である。臥龍川沿いの広大な敷地には、出産棟や飼育棟を含め数多くの飼育舎が建設され、野外飼育場も併設されている。NHKテレビでは最初にこの入り口が放映されたが、裏山の土砂で押しつぶされ、原型を留めていないという。
02*パンダを抱いて:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*このスナップは、2003年10月に訪ねた際に、子パンダを抱っこさせてもらい撮影したもの。パンダは大変に神経質な動物で、飼育員が大好物のニンジンや特製の《パンダケーキ》(この写真で食べているのは多分、パンダケーキであろうか)、などを与えながら、「快、快!(早く早く!)」とせかされながらの短時間撮影。2~3分で交代となる。とくに、子パンダは入れ替わり立ち替わりの撮影となる。
03*遊園地で遊ぶ子パンダたち1:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*子パンダの運動場では、追いかけっこやら、でんぐり返しやらでじゃれあったり、ダラ~と眠っているパンダもいる。
04*遊園地で遊ぶ子パンダたち2:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*この2頭は幼馴染なのか、撮影中いつも2頭でじゃれ合っていた
05*遊園地で遊ぶ子パンダたち3:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*大人のパンダは意外に気性が荒く、噛みつくこともあるという。この子パンダも将来に備えてか、盛んに丸太に噛みつき歯を研いでいた。
06*遊園地で遊ぶ子パンダたち4:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*見ていると、人間の子供たちと同じでいっときも静かにしていない。とくに空中合戦が好きらしい。
07*遊園地で遊ぶ子パンダたち5:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*遊び疲れると丸太の上にどんぐりかえり一休み。
08*遊園地で遊ぶ子パンダたち6:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*遊び場にはいろんな遊び道具が備えられ、丸太のつり橋も人気があるようである。
09*野外飼育場のパンダ1:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*センター内には、幾つかの放し飼いされている飼育場があり、若いパンダたちが放し飼いされている。カメラを向けるとこちらを向いてくれた。
10*野外飼育場のパンダ2:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*四川省から雲南省にかけて広がる山岳林は、パンダの重要な生息地で、数多くのパンダが生息している。
11*野外飼育場のパンダ3:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*温帯と亜熱帯の気候をもつ中国の山林には、ニレや、クルミ、カエデ、トネリコなどが茂り、標高が高くなるにつれて、植生が常緑広葉樹や針葉樹へと変化し、カラマツやカバノキの林の下には、笹やシャクナゲといった低木が生い茂り、様々な種類のタケも群生している。パンダは、このような多様な植生の中で生育するタケを食べて暮らしている。
12*野外飼育場のパンダ4:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*しかし、竹は栄養価が低く、生存には事足りるものの、ほとんど余分な栄養を取ることが出来ない。そこでパンダは、竹の部分で最も栄養があり繊維質の少ない、新しい茎や葉、そしてタケノコを好んで食べるという。
13*竹笹を食べるパンダ:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*パンダの主食は竹で、大人のパンダは一日に10キロ~30キロ近くも食べるという。これらの竹は、臥龍村の農家の人たちが、無償で提供してくれるとのこと。村人はセンターの飼育員と共同でパンダを育てているのであろう。しかし、この竹も、地震後枯れていく竹が多く、大量の竹確保が課題となっている。
14*秋の子パンダ遊園地1:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*秋には苑内や裏山の木々が黄葉し、澄んだ青空のもと、子パンダたちも元気に遊びまわっていた。
15*秋の子パンダ遊園地2:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*パンダは、一日にその体重の40%にも達する竹を食べると言われ、とくに冬を迎えるこの時期は食欲が旺盛とのこと。
16*秋の子パンダ遊園地3:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*パンダは、愛らしい外見に似合わず、気性の荒い一面も持ち、動物園の飼育員や見学客などが襲われる事件が過去には何件か発生しているという。
17*秋の子パンダ遊園地4:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*枯れ木のてっぺんに登った子パンダ君、カメラを向けるとこちらを見つめてくれた。紅葉の木をバックに見事なポーズをとってくれた。
18*秋の野外飼育場にて:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*中国では、野生のパンダが約1600頭いると言われ絶滅危惧種に指定されている。、ここパンダ研究センターのある四川省では、全体の約75%に当たる約1200頭が生息しているとみられている。大人のパンダは身長120cm~190cm、体重80kg~120kgになるという。
19*じっと見つめてくれたパンダ:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*パンダは、クマ科に属し、正式には《ジャイアントパンダ》(Giant Panda)と称され、中国では 、《大熊猫》と表記される。この大人パンダは、野外飼育場を撮影した時の一コマである。カメラに向かってじっと見つめてくれた。このパンダは大地震を乗り越え、無事に育っているのであろうか。
20*子パンダとともに:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*私の《お気に入り》の一枚である。撮影は有料で、2003年には200元(日本円:3000円)であったが、2006年に行った時には500元(日本円:7500円)に値上がりしていた。私が撮影したセンターは、NHKテレビの放映によれば、いまは閉鎖され、この場所から20kmのところに新しい保護研究センターが建設され、63棟のパンダたちは、新センターに移されるという。 《完》
NO50:パンダたちとの出会い
~中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて~
2009-8-4にNHKで「大きくなれ子パンダたち~四川大地震被災・飼育員の記録~」というテレビ番組が放映されました。昨年(2008年)4月の四川大地震では、この「パンダ研究所」の施設も大被害を受け、飼育舎のほとんどが崩壊し、地震当時65頭いたパンダのうち、1頭が死亡し、1頭が行方不明となったそうです。
四川省・臥龍にある「四川省パンダ保護研究センター」では、《中国第一級国家保護動物》であるパンダを人工繁殖させ、人工飼育してから自然に還しています。この大地震では、多くの子供パンダが傷つき(とくに、地震の恐怖による精神的ショック)ましたが、NHKテレビでは、それらの子供パンダと共に寝起きしながら、献身的介護をして元気にしていく様子が放映されていました。
私はヒマラヤ巡礼(チベット・中国横断山脈)で四姑娘山方面へ入山する途中、この「パンダ研究センター」に何回か立ち寄り、パンダたちのスナップを撮影してきましたが、テレビ視聴してから、私の撮影した子パンダたちは無事だったろうかと心配になりました。そんなことから、急に、撮影した子パンダたちの愛らしい姿をブログ公開してみようと思いつきました。春と秋に訪ねたパンダたちとの出会いをご高覧ください。
2009-8-24 加藤忠一記
01*パンダ研究センター入り口:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*この写真が、大地震前の「パンダ研究センター入り口」である。臥龍川沿いの広大な敷地には、出産棟や飼育棟を含め数多くの飼育舎が建設され、野外飼育場も併設されている。NHKテレビでは最初にこの入り口が放映されたが、裏山の土砂で押しつぶされ、原型を留めていないという。
02*パンダを抱いて:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*このスナップは、2003年10月に訪ねた際に、子パンダを抱っこさせてもらい撮影したもの。パンダは大変に神経質な動物で、飼育員が大好物のニンジンや特製の《パンダケーキ》(この写真で食べているのは多分、パンダケーキであろうか)、などを与えながら、「快、快!(早く早く!)」とせかされながらの短時間撮影。2~3分で交代となる。とくに、子パンダは入れ替わり立ち替わりの撮影となる。
03*遊園地で遊ぶ子パンダたち1:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*子パンダの運動場では、追いかけっこやら、でんぐり返しやらでじゃれあったり、ダラ~と眠っているパンダもいる。
04*遊園地で遊ぶ子パンダたち2:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*この2頭は幼馴染なのか、撮影中いつも2頭でじゃれ合っていた
05*遊園地で遊ぶ子パンダたち3:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*大人のパンダは意外に気性が荒く、噛みつくこともあるという。この子パンダも将来に備えてか、盛んに丸太に噛みつき歯を研いでいた。
06*遊園地で遊ぶ子パンダたち4:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*見ていると、人間の子供たちと同じでいっときも静かにしていない。とくに空中合戦が好きらしい。
07*遊園地で遊ぶ子パンダたち5:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*遊び疲れると丸太の上にどんぐりかえり一休み。
08*遊園地で遊ぶ子パンダたち6:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*遊び場にはいろんな遊び道具が備えられ、丸太のつり橋も人気があるようである。
09*野外飼育場のパンダ1:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*センター内には、幾つかの放し飼いされている飼育場があり、若いパンダたちが放し飼いされている。カメラを向けるとこちらを向いてくれた。
10*野外飼育場のパンダ2:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*四川省から雲南省にかけて広がる山岳林は、パンダの重要な生息地で、数多くのパンダが生息している。
11*野外飼育場のパンダ3:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*温帯と亜熱帯の気候をもつ中国の山林には、ニレや、クルミ、カエデ、トネリコなどが茂り、標高が高くなるにつれて、植生が常緑広葉樹や針葉樹へと変化し、カラマツやカバノキの林の下には、笹やシャクナゲといった低木が生い茂り、様々な種類のタケも群生している。パンダは、このような多様な植生の中で生育するタケを食べて暮らしている。
12*野外飼育場のパンダ4:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*しかし、竹は栄養価が低く、生存には事足りるものの、ほとんど余分な栄養を取ることが出来ない。そこでパンダは、竹の部分で最も栄養があり繊維質の少ない、新しい茎や葉、そしてタケノコを好んで食べるという。
13*竹笹を食べるパンダ:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*パンダの主食は竹で、大人のパンダは一日に10キロ~30キロ近くも食べるという。これらの竹は、臥龍村の農家の人たちが、無償で提供してくれるとのこと。村人はセンターの飼育員と共同でパンダを育てているのであろう。しかし、この竹も、地震後枯れていく竹が多く、大量の竹確保が課題となっている。
14*秋の子パンダ遊園地1:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*秋には苑内や裏山の木々が黄葉し、澄んだ青空のもと、子パンダたちも元気に遊びまわっていた。
15*秋の子パンダ遊園地2:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*パンダは、一日にその体重の40%にも達する竹を食べると言われ、とくに冬を迎えるこの時期は食欲が旺盛とのこと。
16*秋の子パンダ遊園地3:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*パンダは、愛らしい外見に似合わず、気性の荒い一面も持ち、動物園の飼育員や見学客などが襲われる事件が過去には何件か発生しているという。
17*秋の子パンダ遊園地4:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*枯れ木のてっぺんに登った子パンダ君、カメラを向けるとこちらを見つめてくれた。紅葉の木をバックに見事なポーズをとってくれた。
18*秋の野外飼育場にて:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*中国では、野生のパンダが約1600頭いると言われ絶滅危惧種に指定されている。、ここパンダ研究センターのある四川省では、全体の約75%に当たる約1200頭が生息しているとみられている。大人のパンダは身長120cm~190cm、体重80kg~120kgになるという。
19*じっと見つめてくれたパンダ:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*パンダは、クマ科に属し、正式には《ジャイアントパンダ》(Giant Panda)と称され、中国では 、《大熊猫》と表記される。この大人パンダは、野外飼育場を撮影した時の一コマである。カメラに向かってじっと見つめてくれた。このパンダは大地震を乗り越え、無事に育っているのであろうか。
20*子パンダとともに:中国・四川省・臥龍パンダ研究所にて*私の《お気に入り》の一枚である。撮影は有料で、2003年には200元(日本円:3000円)であったが、2006年に行った時には500元(日本円:7500円)に値上がりしていた。私が撮影したセンターは、NHKテレビの放映によれば、いまは閉鎖され、この場所から20kmのところに新しい保護研究センターが建設され、63棟のパンダたちは、新センターに移されるという。 《完》
by chusan8611
| 2009-08-24 15:08
| 世界の風景