還暦を機に始めた撮影トレッキングに行ったネパールヒマラヤ・パキスタンカラコルム・ヨーロッパアルプス・日本アルプスなどの山岳写真のほか内外の風景写真を掲載しています。


by chusan8611
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(7)燃えるヒマラヤ

Chusanの写真ブロブ《感動発信!感動共有!》
NO7:燃えるヒマラヤ

ヒマラヤの撮影をはじめて十数年になりますが、なんといっても、撮影していて一番興奮するのは、朝光・夕光に染まったヒマラヤです。
しかも、形の良い雲が頂上付近に現れ、それが真っ赤に燃え始めた瞬間です。そんな時は、一瞬シャッターを切るのも忘れるほどです。

しかし、自然相手の被写体ですから、自分のイメージ通りの作品は、そんなに撮れるものではありません。そんな中でも、皆さんにご高覧いただけそうな作品の幾つかを公開することにしました。ヒマラヤ山脈は、ネパール・中国・インド・ブータン・パキスタンの五カ国にまたがる南北200km・東西2400kmの大山脈で、まさに《TOP of The World》です。

   2006-9-11    加藤忠一記

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01*燃えるエヴェレスト山群 撮影地・ネパール・チョーキ・1999/11*テント撤収の早朝、エヴェレスト山群方面を見ても雲が厚く、諦めて荷物整理をしていた時、「エヴェレスト!」と叫ぶポーターの大きな声でテントを出た瞬間、赤く染まったエヴェレスト山群が飛び込んできた。慌ててカメラ・三脚を取り出して撮影した記念すべきショットである。写真は手前右がマカルー8463m、中央三角の高峰はピーク6739m、左奥ローツェ8516m、その右はエヴェレスト8848mである。

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02*朝日に輝くカンチェンジュンガ8586m 撮影地・ネパール・チョーキ・1999/11*この高峰はヒマラヤ山脈の東端に位置し、ネパールとインドの国境に聳え立っている。ヒマラヤの登山基地ネパール・カトマンズに行くときに、飛行機の右側に先ず飛び込んで来るHimalayaである。この山は長い間、世界最高峰と思われていた(実際は世界第三位)ように、実に山容の大きな堂々とした山である。エヴェレスト山群の撮影でネパール・チョーキの丘にキャンプした際、夜明けのカンチェンジュンガを捉えることができた。山頂周辺の雲が急に燃え始め、山稜がオレンジ色の雲で覆われるとそれが乱舞しはじめた

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03*燃えるマカルー8463m 撮影地・ネパール・チョーキ・1999/11*劇的なドラマは最後に用意されているものである。1999年11月のマカルー撮影はあまり天候に恵まれず、期待したほどの撮影結果が得られず、最終日早朝にテントの中で下山準備をしていたとき、急に外が騒がしくなり、「出たぞ・・・」という声でテントの外に飛び出した。テントの正面では、劇的なドラマが展開されていた。マカルーにいく筋もの紅い雲が走りぬけて行った。シェルパの人たちもめったにお目にかかれないシーンであったとのことである。

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04*曙光チョモランマ 8848m 撮影地・チベット・チョモランマBC・2005/5*チョモランマ(英名・エヴェレスト)のベースキャンプを見下ろす小さな岩山で「曙光のチョモランマ」を狙って早朝から待っていた。しかし、この朝のチョモランマBCは強風が荒れ狂い気温も相当に下がってきた。指先の感覚が無くなりそうになり諦めかけた瞬間、期待通りの第一光が頂上に差し込んできた。感覚の無くなってきた右指に温かい息を吹き込みつつ何枚かのシャッターを押し続けた。

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05*夕日に染まるチョモランマ8848m 撮影地・チベット・チョモランマBC・2005/5*ネパール側のエヴェレスト(英名・ネパール名ーサガルマータ・チベット名ーチョモランマ)は何処から見ても前山が視界を遮りエヴェレストの頂上付近しか見えないが、ここチョモランマのベースキャンプでは、山容全体を大きく見ることが出来る。そのチョモランマの北壁に夕日が差込み、北壁が真っ赤に燃えるの期待して待ち続けたが、昨年同様にこの時も期待した色に染まらず終わってしまった。

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06*朝陽に染まるローツェ8516m(左)&チョモランマ8848m(右) 撮影地・チベット・パンラ峠・2005/5*早朝3時過ぎロンブク谷を出発し、このパンラ峠(5200m)でヒマラヤ山脈に朝日が差し込んでくるのをランクル車内で待つ。この峠からは8000m級の巨峰が四座も並んで見渡せる。どんな光景が展開されるかと思った瞬間、その期待通りのシーンが現出した。チョモランマとローツェにかかる雲も徐々に赤く染まりかけてきた。

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07*朝陽に燃えるギャチュンカン7952m(左)&チョオユー8201m 撮影地・tチベット・パンラ峠・2005/5*パンラ峠に立つと、左にマカルー(8463m・世界第五位)、中央にローツェ(8611m・世界第四位)とチョモランマ(8848m・世界第一位)、そして右には、このチョ・オユー(8201m・世界第六位)が聳え立っている。その左には私の大好きなギャチュンカン(Gyachung Kang 7952m)が望見できる。

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08*赫光ヒマルチュリ7893m 撮影地・ネパール・バーラポカリ・1998/11*バーラポカリの尾根に立つとマナスル三山が大きく立ちはだかって見える。マナスル・ピーク29の右に見えるのがこのヒマルチュリである。大変に大きな山容で朝日に輝く山稜もすばらしいが、夕日に染まる姿も雄大である。

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09*夕光に染まるピーク29 7871m 撮影地・ネパール・バーラポカリ・1998/11*このピーク29をはじめマナスル三山は、いずれも日本人が初登頂し、『日本人のヒマラヤ』として有名である。そのマナスル三山を撮影するためバーラポカリ尾根になんども足を運んでみたが、午後になると谷間から雲が湧き上がり山々を隠してしまう。そんな天候の中、雲間から一瞬このピーク29が紅く燃え上がってきた。われを忘れて何枚もシャッターを切った時の一枚である。

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10*夕照マナスル8163m 撮影地・ネパール・バーラポカリ・1998/11*この巨峰は1956年5月9日、日本山岳会によって初登頂され、日本人による唯一の「8000m峰」初登頂のヒマラヤである。ピーク29峰との谷間から湧き上がる雲の中、夕陽に染まる姿を見せてくれた。写真右はピーク29(7871m)、左がマナスル8163mである。

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11*赫光ラムジュンヒマール6983m 撮影地・ネパール・バーラポカリ・1998/11*マナスルの左に続く山稜に見える高峰である。マナスル三山に比べると標高こそ低いが、夕日に染まった姿は実に堂々としていた。

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12*かさ雲に染まるアンナプルナ南峰7219m 撮影地・ネパール・オーストリアキャンプ・1997/11*東の空が染まり始めそろそろ朝光が走ってくると思われた瞬間、アンナプルナ南峰の頂上に形のよい雲がかかりはじめ、それに向かって朝一番の光が射し込んできた。一瞬息をのむ静寂の中「神々の座」は輝きを増し始めた。

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13*朝光のダウラギリⅠ峰8167m 撮影地・ネパール・ラルジュン・2000/11*ダウラギリはヒマラヤ山脈でも一番西方に位置する大山塊である。ジョムソンからカリガンダキ川を下りラルジュンで夜明けのダウラギリ東面の曙光を待つ。頂上に光が差し込み、それが徐々にくだりはじめ頂上直下の氷河にまで下りきった時の一枚である。  《完》
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by chusan8611 | 2006-09-11 18:00 | 世界の山岳風景