還暦を機に始めた撮影トレッキングに行ったネパールヒマラヤ・パキスタンカラコルム・ヨーロッパアルプス・日本アルプスなどの山岳写真のほか内外の風景写真を掲載しています。


by chusan8611
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(37)アンナプルナ南峰トレッキング紀行1997

CHUSANの写真ブログ《 感動発信! 感動共有! 》
NO37:アンナプルナ南峰トレッキング紀行1997

私がヒマラヤに興味を持ち始めたのは、1953年7月に白水社より刊行された「処女峰アンナプルナ」を読んだ時からです。1950年6月5日、モーリス・エリゾークを隊長とするフランス隊は、幾度も偵察を重ねた上でヒマラヤ8000峰の頂上に《人類初の足跡》を印したのです。しかし、その代償として下山中に嵐につかまり、生死の境をさまようことになります。本書は、初登頂を支えた隊員たちの友情と生還に向けての凄惨な脱出行を描いた不朽の名著です。

高校生の頃にこの本を読んで、ヒマラヤの高峰に憧れと興味を持ちはじめたのでした。1997年の夏から始めた私の《ヒマラヤ巡礼》の初巡礼も、この山「アンナプルナ」の見える場所へのトレッキングにしたかったのですが、1997年の秋に漸く実現しました。もっとも、モーリス・エリゾークが初登頂したのは「アンナプルナⅠ峰・AnnapurnaⅠ・ 8091m」ですが、私が初めて見て、撮影したのは「アンナプルナ南峰」です。しかし、アンナプルナ南峰も「どこまでも高く、そして大きい」山で圧倒されました。撮影場所は「オーストリァン・キャンプ地」からですが、天候にも恵まれ、ヒマラヤ高峰の表情を捉えることができました。

この時の撮影行は、山岳写真家・川口邦雄先生(先生にはこのヒマラヤン撮影ツアーで知り合い、その後、先生の薦めで友山クラブや日本山岳写真協会に入会し、私の本格的ヒマラヤ撮影が始まりました)、カトマンズへのフライトもJALのチャーター便が就航し、関西国際空港からの直行便で快適な空の旅を満喫しました。

2008-11-17  加藤忠一記 

                            
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01*トレッキング・ロード1:ルムレにて*ネパールヒマラヤのアンナプルナ山群登山基地である《ポカラ》でシェルパ(登山ガイド)とポーター(荷物運搬&食事担当)たちと合流し、マイクロバスにて山村・ルムレに向かう。ここからアンナプルナ山群の展望台《オーストリアンキャンプ》へは一泊二日の旅となるが、途中の道は、住民の生活道路で何度も牛や羊とも出会う。

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02*農村風景1:チャンドラコットにて*トレッキング道路の左右は、標高4000m付近までは畑が続き、四季折々の作物が植えられている。この付近ではヒエやアワが栽培されていた。

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03*農村風景2:チャンドラコットにて:*この地帯の農民住居は茅葺の粗末な小屋もあり、狭い耕地は段々畑が果てしなく続く。

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04*チャンドラコットの村風景:チャンドラコットにて*トレッキング初日はチャンドラコット(標高1500m)という小さな部落の畑を借りてテント宿泊となる。標高が低くブーゲンビリアなどの花が咲き乱れ、日干し煉瓦の家並みが美しい。

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05*チベット族の青空市場:チャンドラコットのテント場にて*チャンドラコットはアンナプルナ方面へのツアーでよく利用されているテント宿泊地で、ここでは、朝早くからチベット族の青空市場が開かれ、観光みやげが売られていた(写真左:ヒウンチュリ・Hiunchuli 6,441m、写真右:マチャプチャレ・Machhapuchhare 6993m)。

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06*チャンドラコットの村風景2:チャンドラコットにて*オーストリアン・キャンプ地へは谷合いの村々を通り過ぎて行くが、その谷間は段々畑が続き、彼方にはアンナプルナの名峰が見え隠れする(写真左:アンナプルナ南峰、写真中央左:ヒウンチュリ、写真右マチャプチャレ)。

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07*チャンドラコットの村風景3:チャンドラコットにて*11月中旬は天候が安定し、毎日《日本晴れ》が続いた。畑が朝陽の斜光線に輝き、谷間の向こうにアンナプルナ山群が聳え立つ。

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08*着生ラン:オーストリアン・キャンプ地下部にて*オーストリアン・キャンプ地途中の樹林帯には紫・ピンク・白と色とりどりの着生ランが咲いている。

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09*オーストリアン・キャンプ地にて*オーストリアン・キャンプ地は標高2,200mと低地で高山病の心配もなく、整地された快適なキャンプ地である。早速、シェルパ&ポーターが宿泊テントや食堂テント、トイレテントなどを手際よく張ってくれる。

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10*アンナプルナ山群の眺望:オーストリアン・キャンプ地にて*このキャンプ地からのアンナプルナ山群の眺望は、まさに天下一品である。紺碧の空に形の良い雲をまとい、アンナプルナ1峰(8091m)は望見できないものの、アンナプルナ南峰(7219m)・ヒウンチュリ(6441m)・マチャプチャレ(6993m)・アンナプルナⅣ峰(7525m)・アンナプルナⅡ峰(7937m)とアンナプルナ山群の名峰が連なって見える(写真左から)。

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11*オーストラリアン・キャンプ地の日の出:オーストリアン・キャンプ地にて*一般的にヒマラヤの朝焼けや夕焼け、星空などは、標高が高いことや空気が澄んでいることから実に見事である。この日の《日の出》も大きく・真っ赤な太陽が昇り始め、アンナプルナ山群上空の朝焼けを予感させた。

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12*笠雲燃えるアンナプルナ南峰:オーストリアン・キャンプ地にて*東の空から走り込んだ朝日の第一光はアンナプルナ南峰に架かっていた笠雲の中を走り抜けて行った。同時にその笠雲が赤く染まって行く。カメラマンにとって《至福》の瞬間である。

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13*曙光のアンナプルナ南峰:オーストリアン・キャンプ地にて*朝日が昇り始めるとアンナプルナ南峰の頂上に日が射し込み、頂上付近が赤くぽつんと染まり始める。

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14*真っ赤に染まるアンナプルナ南峰:オーストリアン・キャンプ地にて*頂上に射し込んだ曙光は次第に下部に移動し、アンナプルナ南峰全体に光が届いた瞬間、峰の全体が真っ赤に燃え、《雄叫び》を上げ始める。

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15*ピンク色のアンナプルナ南峰:オーストリアン・キャンプ地にて*真っ赤な光のショーが数十秒で終わると山稜は淡いピンク色になって行く。

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16*白さに変わるアンナプルナ南峰:オーストリアン・キャンプ地にて*アンナプルナ南峰の《朝焼けシヨー》は数分で終わり、最後は白っぽい光に山容が包まれて行く。

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17*白きアンナプルナ南峰:オーストリアン・キャンプ地にて*数分の朝焼けショーが終わると、カメラマンのシャター音も消え去り、キャンプ地に静けさが戻って行く。

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18*アンナプルナⅣ峰とⅡ峰:オーストリアン・キャンプ地にて*オーストリアン・キャンプ地から見てアンナプルナ山群の右手後方にはⅣ峰(7525m・写真左)とⅡ峰(7937m・写真右)を望むことが出来る。

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19*マチャプチャレ Machhapuchhare 6993m:オーストリアン・キャンプ地にて*ヒマラヤの高峰の中でも、このマチャプチャレは形の良さではNO1を誇る名峰である。頂上は双耳峰となり氷壁が朝日に染まる姿は実に神々しい。

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20*カーレ谷の子供たち2:カーレの谷にて*カーレ谷に点在する村々では、まっ先に子供たちの歓迎を受ける。

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21*カーレ谷の子供たち3:カーレの谷にて*ヒマラヤの子供たちはお手製の遊び道具で遊んでいる。この子供たちのお手製遊び道具は《ブランコ》である。

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22*カーレ谷の子供たち4:カーレの谷にて*ヒマラヤの子供たちの笑顔は実に清々しい。この子供は「ナマステー:こんにちは!」と言うと、満面に笑みを浮かべ両手を合わせて「ナマステー!」と応えてくれた。

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23*カーレ谷の子供たち5:カーレの谷にて*ヒマラヤでは風呂に入る習慣がないので(身体は手拭いで拭く程度のようである。乾燥しているので赤ちゃんなどは身体にはオイルを塗っているとも聞く)、多少臭いはするがなかなかの《オシャレ》でポーズもとってくれた。

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24*カーレ谷の子供たち6:カーレの谷にて*この子供のなんという清々しい笑顔であろうか。飴玉をあげるとニコッと笑ってくれた。その笑顔は折からの夕日を満面に受け、天空の一角を見つめていた。ヒマラヤの子供たちの笑顔は数多く撮影しているが、このカーレの子供の笑顔はベスト3にランクされ、私のお気に入りの一枚である。

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25*ポカラ・ペア湖のマチャプチャレ:ポカラにて*撮影終了後、出発地ポカラに戻り、ペア湖にある「フィシユ・テール・ホテル」に宿泊する。このホテルからはアンナプルナ連峰が展望でき、湖面に投影する逆さアンナプルナ連峰はすばらしい(いずれ、朝日に赤く染まる逆さアンナプルナは、別の撮影時に撮影したものを投稿する)。      
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26*撮影スナップ:アンナプルナ連峰をバックに:1997/10:ネパール・オーストリアンキャンプ2800m*
                             《完》
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by chusan8611 | 2008-11-17 20:30 | ヒマラヤ・トレッキング