還暦を機に始めた撮影トレッキングに行ったネパールヒマラヤ・パキスタンカラコルム・ヨーロッパアルプス・日本アルプスなどの山岳写真のほか内外の風景写真を掲載しています。


by chusan8611
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(39)マナスル三山トレッキング紀行1998

CHUSANの写真ブログ《 感動発信! 感動共有! 》
NO39:マナスル三山・トレッキング紀行1998

ヒマラヤン・トレッキング~Himalayan Trekking~の第三回投稿はマナスル三山です。ヒマラヤには標高8000mを超える高峰《ヒマラヤン・ジャイアンツ Himalayan Giants》が14座ありますが、そのうち、日本登山隊が初登頂したのが、8番目の巨峰・マナスル:Manaslu 8163mです。

マナスル三山とは、マナスル(8163m)とその南に位置するP29(7871m)、ヒマル・チュリ(7893m)を指し、いずれも日本隊が初登頂を果たした山で、《日本人のヒマラヤ》と言われています。

*マナスル Manaslu 8163m 1956年5月9日 日本山岳会登山隊初登頂
*ピーク29 Peak 29 7871m(マナスルの南) 1970年10月11日 大阪大学登山隊初登頂
*ヒマル・チュリ Himalu Chuli 7893m(マナスルの南東)1960年5月24日 慶応義塾大学登山隊初登頂 

マナスル初登頂は戦後日本の大事業としてマスコミに報道され、日本各地で「登頂講演会」が開催され、私も槇有恒隊長の講演会を聞きに行きましたし、写真集や登頂記も読み漁り、いつの日かマナスルを見てみたいと念じていました。

これらマナスル三山はネパール・ヒマラヤのほぼ中央に位置し、その展望台へトレッキングするのにもカトマンズから近く、比較的入山しやすい山群です。
私はカトマンズからマナスル山群の展望台《バーラポカリ尾根3500m》にはヘリコプター・チャーター便で行き、ポーターたちと合流後、キャンプ地に直行、バーラポカリ尾根にテント泊をしながら撮影しました。
トレッキングの模様などを投稿しますのでご高覧ください。

  2008-11-28  加藤忠一記

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01*キャンプ地にヘリ着陸:バーラポカリ尾根3200mにて*カトマンズ空港から約50分で撮影地尾根へ到着、宿泊テントから出迎えのシェルパ&ポーターたちの出迎えを受ける。一挙に3500m地点に着陸すると高山病症状が出るので、ひと休みしてから目的地のキャンプ地に出発する。

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02*キャンプ地へ出発:バーラポカリ尾根3200mにて*カメラザックなどの荷物は出迎えのポーターたちが背負ってくれるので、キャンプ地へは身軽になり周囲の景色を見ながらのトレッキングとなる。尾根道は平坦で歩きやすく、ヘリコプター着陸地から約2時間でキャンプ地に到着できた。

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03*バーラポカリ尾根の景観:バーラポカリ尾根3100mにて*《バーラポカリ》とは現地語で「12の湖」という意味とのこと。尾根筋の池にはマナスル三山が投影し、周囲はシャクナゲの大木が生い茂り、見事な景観である。

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04*バーラポカリ尾根のキャンプ地:バーラポカリ尾根3100mにて*カトマンズから先行(ポーターたちはカトマンズ近郊の村から何泊もしながらテント資材・食糧そのたの荷揚げをして、キャンプ地にてテント設営して我々一行を待つ)したポーターたちがテントを設営してくれた。尾根筋の平坦地にテント(一人テント)が設営され、木々の向こうにマナスル三山が望見できる。

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05*バーラポカリ尾根の撮影ポイント:バーラポカリ尾根3100mにて*キャンプ地から撮影ポイントまでは徒歩で30~40分で、ここからは眼前にマナスル三山が屹立している。朝夕の二回、このポイントから撮影を行う。11月ともなると早朝はかなり冷え込み、朝は霜柱も立ち水溜りには氷も張る(写真左からマナスル・ピーク29・ヒマルチュリ)。

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06*バーラポカリ尾根の夕焼け:バーラポカリ尾根3100mにて*ある夕方、ピーク29が雲間から顔を出し、真っ赤に燃え始めたのを撮影していたとき、ふと、後方(西)を振り返ると見事な夕焼け空が展開していた。まるで《サバンナの夕焼け》を見ているようであった。

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07*バーラポカリ尾根の朝焼け:バーラポカリ尾根3100mにて*ヒマラヤの空は澄んでいて、標高も高いことから東の空は見事な朝焼けを見せてくれる。夜明けから日の出まで何段もの色変化が展開される。

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08*夕日に燃えるピーク29:バーラポカリ尾根3100mにて*この日は、朝からマナスル三山にかけ雲が厚く立ちこめ、夕方になっても空模様に変化が見られなかった。諦めてテントへ帰ろうかと思っていた瞬間、ポーターが“出たー!”と叫んだ。ピーク29の谷間からの雲が開き始め、雲間から稜線が顔を出し、ついに、頂上を覆っていた雲がとれ、真っ赤に燃えたピーク29が現れた。

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09*夕陽に染まるラムジュン・ヒマール6893m:バーラポカリ尾根3100mにて*ピーク29の《ドラマ》が一段落すると、マナスル左方のラムジュン・ヒマールがわずかな夕陽に頂上付近を赤く染め始めた。稜線下の谷間から上がる白い雲とのコントラストがすばらしい。

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10*紅彩ヒマルチュリ7893m:バーラポカリ尾根3100mにて*マナスル三山では一番南に位置するヒマルチュリも頂上から雲が取れ始め、雄大な山稜を赤く染めていた。

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11*残照に輝くマナスル8163m:バーラポカリ尾根3100mにて*ピーク29やヒマルチュリが夕日に染まってくれたが、主峰のマナスルは赤く染まることなく、間もなく残照も消え去っていった。

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12*夜明けのマナスル(左)とピーク29(右):バーラポカリ尾根3100mにて*早朝の寒さの中、バーラポカリ尾根の撮影ポイントにて夜明けを待つ。第一光はマナスルの東壁にとどき始める。間もなく、ピーク29の稜線にも光がとどき、稜線上に雪煙が上がるにも望見出来る。

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13*朝光を浴びるピーク29 7871m:バーラポカリ尾根3100mにて*ピーク29の稜線にとどいた朝光は次第に岩壁全体を覆い始める。

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14*朝光を浴びるヒマルチュリ 7893m:バーラポカリ尾根3100mにて*マナスル三山の朝光はヒマルチュリの山稜にもとどき、稜線のいたるところが白く輝き始め、さかんに雪煙を上げはじめた。

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15*昼食休憩地:バーラポカリ尾根下部2500m付近にて*バーラポカリ尾根での撮影を終え、キャンプ地からから尾根道を下山し、タクサール村(1600m)のキャンプ地を目指す。タクサール村まで約8時間の行程で、途中、尾根末端で昼食休憩をする。

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16*ポーターたちの昼食:バーラポカリ尾根下部2500m付近にて*ポーターたちは撮影地でも持参の毛布一枚をかけ夜を過ごす。11月初旬の早朝は零下まで気温が下がり、「寒くないか」と尋ねると、「慣れているから平気」との答えが返ってくる。この日の彼らの昼食も、持参した米を煮て、それに尾根の谷間から摘んできた《野草》と《岩塩》を入れて、日本流の《オジヤ》みたいにして食べていた。

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17*生活道を行く:バーラポカリ尾根下部2000m付近にて*キャンプ地のタクサール村に近づくと、農作業の村人や家畜と行き交う。下山道は生活道路なので、彼らの邪魔にならないように気をつけて通り過ぎる。

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18*大樹の下を行く:タクサール村1600mにて*この辺りまで下がると道幅も広くなり下り坂が続く。植生も変わり落葉樹の大木が道の両側に見え始める。

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19*水汲み場風景:タクサール村1600mにて*最終キャンプ地のタクサール村の入口に水飲み場があり、村人が水汲みに来たり、牛たちも水飲みに集まって来ていた。ここでは朝夕、村のおかみさんたちの《井戸端会議》も開かれよう。

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20*タクサール村小学生の大歓迎:タクサール村1600mにて*キャンプ地はタクサール村の小学校の校庭(野原)を借りてテントを張ることにした。小学校に着くと村中の子供たちが出迎えてくれた。どの顔も笑顔での歓迎である。

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21*タクサール村民の歓迎会:タクサール村1600mにて*小学校の校庭の賃料(小学校改修費用の一部にと寄付も添えた)を払うと、夕方から村長さんはじめ村人たちがわれわれのテント場を訪問し、歌と踊りの歓迎会を開いてくれた。私にも野花で作られたレイをプレゼントしてくれた。

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22*タクサール村の段々畑:タクサール村1500m付近にて*タクサール村も傾斜地のため、棚田風の段々畑が続く。標高も1000m地帯で、気候も亜熱帯気候のため、ポインセチアが咲き、バナナの木も多く見られる。

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23*ポインセチアの大木:*タクサール村1000m付近にて*ネパールというと、すぐに《雪と氷の世界》を連想するが、この国は、いわば、《垂直の国》で下は標高300m~500mの草原地帯から上は8000mの高山帯が混在している。タクサール村でも1000付近では、ポインセチアなどの熱帯植物も咲き乱れ、バナナがたわわに実っている。

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24*ヒマラヤ桜:タクサール村1000m付近にて*11月にはカトマンズ郊外やポカラなどでも《ヒマラヤザクラ》をよく見かけるが、タクサール村でも大きなヒマラヤザクラが満開であった。ヒマラヤザクラは、ヒマラヤ地方に分布し、11月から12月頃にかけてソメイヨシノに似た花が咲く。この年は横浜で桜を見ているので二回目の桜見物となった。

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25*牛を使っての脱穀作業:バレク・サング村700m付近にて*この頃は麦などの収穫期で、7~8頭の牛を使っての脱穀作業が見られた。かっての日本の田舎で見られた風景である。畑の向こうにはマナスル三山が望見された。

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26*吊り橋を行く:バレク・サング村700m付近にて*この吊り橋を渡るとポカラに通じるバス道があり、出迎えのバスも待機している。ここで苦楽を共にしたポーターたちとも別れポカラへと向かい、ポカラからは定期便でカトマンズへ帰った。   
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27*撮影スナップ:マナスルをバックに:1998/11:ネパール・バーラポカリ尾根3600m* 《完》
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by chusan8611 | 2008-11-28 14:21 | ヒマラヤ・トレッキング