還暦を機に始めた撮影トレッキングに行ったネパールヒマラヤ・パキスタンカラコルム・ヨーロッパアルプス・日本アルプスなどの山岳写真のほか内外の風景写真を掲載しています。


by chusan8611
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Chusanの写真ブロブ《感動発信!感動共有!》
NO23:個展《ヒマラヤ巡礼》第二部

個展《ヒマラヤ巡礼》第一部に続き、第二部を投稿します。
第二部は、最近興味を持ちはじめた中国横断山脈の亜丁三山・梅里雪山・ミニャコンガ山群とチベット側からのチョモランマ(英名・エヴェレスト)やベースキャンプ風景、さらに聖峰カイラス山などを投稿します。

さらに、会場掲示パネルの最後に、《Himalaya ある日あるとき》と題して、トレッキング巡礼風景・巡礼の道端に咲いていた高山植物・巡礼で出会った高地民族スナップなどを何点か掲示しましたのでそれらも投稿しておきます。

    2007-7-5 加藤忠一記

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                《作品26》神山への祈り
                ~写真中央・太子峰~
          撮影地:中国雲南省・飛来寺展望台3400m
 チベット人は信仰心に厚く、峠や観景台にはタルチョ(祈祷旗)やチョ
 ルテン(仏塔)が建てられ、お香や線香が焚かれている。ここ飛来寺は
 梅里雪山への《祈りの場》であり、神山への参詣者が絶えることはない。

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             《作品27》夏諾多吉神山5898m
           撮影地:中国四川省・洛絨牛場4100m
 亜丁村からホース・トレッキングで二時間、馬返しの峠に来ると神山
 三山(夏諾多吉・央邁勇・仙乃日)が屹立している。亜丁峠から見ると
 鋭鋒であったが、この峠から見るとなだらかな稜線の山容である。

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              《作品28》央邁勇神山5898m
           撮影地:中国四川省・洛絨牛場4100m
 洛絨牛場の峠に立つと谷の奥に聳え立つ白い神山が飛び込んでくる。シャ
 ングリラの《マッターホルン》である。この神山は夜明けには真っ赤に燃
 えてくれたが、日が昇ってからも倒影する優美な姿で楽しませてくれた。

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              《作品29》仙乃日神山6032m
             撮影地:中国四川省・亜丁3700m
 亜丁村に入る手前の峠に来ると真正面に大きな山容の仙乃日神山が飛び
 込んでくる。頂上直下は鋭く落ち込み、ときどき雪崩を目撃することが
 できた。10月中旬には麓のカラマツも黄色く染まって行く。

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               《作品30》雲行く太子峰6740m
                  ~写真下・明永氷河~
             撮影地:中国雲南省・飛来寺先3400m
 朝の梅里雪山の撮影を終え朝食の後、天気も良かったので飛来寺先まで
 行き昼間の梅里雪山を撮影した。丁度真下に明永村が望見され、明永氷河
 あたりから盛んに雲が湧き山稜に立ち昇って行った。  
 
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               《作品31》将軍峰6365m
          撮影地:中国雲南省・飛来寺観景台3400m
 梅里雪山は13の峰からなり、この将軍峰は文字通り主峰《太子峰》の
 家来で守り神でもある。太子峰の左側に位置している神山で山容の
 大きな山である。曙光を浴びた山肌が見事なピンク色に染まってくれた。

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                《作品32》太子峰6740m
           撮影地:中国雲南省・徳欽観景台3600m
 梅里雪山の主峰で左右に家来の高峰を従え実に堂々として聳え立っている。
 この聖峰は地元民(チベット人)の信仰が厚く、いまだに登頂許可が下りず
 未踏峰である。この日は見事な色合いに染まってくれた。


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                  《作品33》神女峰6054m
             撮影地:中国雲南省・徳欽観景台3600m
 主峰《太子峰》の奥さんと伝えられている霊峰である。三度目にして
 その全容を見せてくれた。過去二回の撮影ではほとんどその姿を現して
 くれなかった。この朝は均整のとれた見事な山容を真っ赤に染め上げて
 くれた。 

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                《作品34》白馬雪山5640m
            撮影地:中国雲南省・白馬雪山峠4200m
 梅里雪山に入る手前に白馬雪山峠4200mがある。10月にもなると
 この峠では落葉松が見事に染まってくれる。落葉松林越しに文字通り真
 っ白な白馬雪山が見渡せる。

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                《作品35》玉竜雪山5596m
           撮影地:中国雲南省・麗江萬鼓楼2400m
 山の形が《飛翔する銀色の龍》に似ていることから玉竜雪山といわれて
 いる。山頂付近は万年雪に覆われ、雲霞も多くその高貴な姿は常に変化
 していると言われている。この朝も朝陽を浴びて下からの雲が乱舞していた。

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               《作品36》ミニャコンカ7556m
             撮影地:中国四川省・剪子湾峠4700m
 中国・四川省の最高峰である。剪子湾峠では丁度夕方に差しかかり、
 ミニャコンカの北西壁に夕日が差し込で来た。陽の差込具合では真っ赤に
 染まることを期待して待つ。背後の山に夕日が沈み周りも暗くなりかけた
 瞬間、頂上の西壁が燃え上がってくれた。

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               《作品37》チョモランマへの祈り
                ~後方の山・ヒマラヤ山脈~
             撮影地:中国チベット・パンラ峠5200m
 ランクルが九十九折の泥道をあえぎながら登りつめると、そこはヒマラヤ
 山脈の大展望台であった。酸素不足で喘ぎながら、夢にまで見た大景観を
 楽しむ。大きな五色のタルチョがチョモランマに向かってはためいていた。

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                《作品38》チョモランマBC
               ~左下・チャンツェ7580m~
          撮影地:中国チベット・チョモランマBC5200m
 5月中旬のチョモランマは天候が安定し、登頂には最大のアタックチャンスに
 あたる。ここベースキャンプには、各国登山隊の色とりどりのテントが張られ
 ている。チョモランマは頂上から北東稜にかけては盛んに雪煙が上っていた。

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                《作品39》曙光・チョモランマ
                Chomolangma 8848m
           撮影地:中国チベット・チョモランマBC5200m
 満天の星空の下、ロンブクを出発しチョモランマBC手前の岩山にて
 頂上に曙光が差し込むのを待つ。寒さと強風で指の感覚がなくなる。
 静寂さの中待つこと数十分、ついに待望の曙光が届きはじめた。

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                《作品40》夕照・チョモランマ
                Chomolangma 8848m
             撮影地:中国チベット・ロンブク5000m
 2005年に撮影の時も、チョモランマは夕陽にあまり染まってくれな
 かったが、この時(2006年)も期待はずれであった。それでも夕日
 が沈む瞬間に北壁上部が赤く染まってくれた。

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                《作品41》マナサロワール湖
              ~後方の山・ナムナニ峰7694m~
           撮影地:中国チベット・マナサロワール湖4600m
 長い間夢見たマナサロワール湖である。チベット三大聖湖の中でも最高の
 聖湖と言われている。いたる所に五色のタルチョ(祈祷旗)がたなびく
 巡礼地である。タルチョの向こうに《ナムナニ峰7694m》が聳え立つ。

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               《作品42》星明かりのカイラス
              ~中央の山・カイラス山6656m~
            撮影地:中国チベット・タルチェン4700m
 長い道程で身体は疲れきっていたが、星の出揃う真夜中を待って出掛け
 てみた。祈る気持ちで寒い夜空のもと一時間ほどを待つ。北極星を中心
 に円周を描いた北天の星座にカイラスが浮かび上がってくれた。

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                 《作品43》カイラス山
                カン・リンポチェ 6656m
              撮影地:中国チベット・タルチェン4700m
 この山はヒンドゥー教徒、ジャイナ教徒、ボン教徒、仏教徒にとって
 世界最高の聖山である。カン・リンポチェ(尊い雪山)とも称され、
 仏教の宇宙観がそのまま地上に現れたマンダラといわれている。

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               《作品44》聖山カイラスへの祈り
            撮影地:中国チベット・タルポチェ4800m
 この巡礼者は学校の女教師である。布製の大きな手袋をはめていた。
 これから一ヶ月をかけて五体当地礼をしながら祈り続けるという。両方
 の手を合わせて、それを頭、次に口、最後に胸に手をあてて、その手を
 離したら、地面にうつぶせになって手を前方に伸ばす。それを繰り返し
 て行く。彼女のカイラスへの祈りはこれからも続く。彼女の《満願成就》
 と《幸多きこと》を祈りながらカイラスを後にした。

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              《作品NO45》カリ・ガンダキ川を下る
              撮影地:ネパール・トゥクチェ2400m
 撮影地への移動はヘリコプターや小型飛行機を使用する他は原則的には徒歩になる。カメラ機材ほかテントなどはポーターが背負うので我々は小型ザック程度の荷物 を背負う。ここ、カリガンダキ川では11月は乾季のため水量が少なく、川原を直線的に歩くが、雨季には画面右の岩壁に作られた狭い道を行くことになる。なお、前方の雪山はダウラギリ連峰の一部である。

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               《作品NO46》バトゥーラ氷河を遡る
             撮影地:パキスタン・ヤシパット3100m
 バトゥーラ氷河を遡り撮影地のプットマハルを目指す。氷河上といっても ここは両岸から落ちてきた岩石・砂などに覆われ、砂地になっている。この辺りは午後になると氷河が溶け出して激流になることがあり、通過は午前中に限定される。

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             《作品NO47》氷河上のテント設営地
           撮影地:パキスタン・プットマハル3300m
 撮影予定地では、先着のポーターがテントを設営し、我々を待っている。 テントは一人用で中は比較的広く、カメラ機材ほか荷物を回りに置いても、寝起きには不自由しない。テント宿泊は星空や朝夕の撮影など自由な撮影ができるのでありがたい。

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             《作品NO48》氷河上の昼食会
         撮影地:パキスタン・クンジュラブ峠4800m
 トレッキングしながらの撮影での一番の楽しみは、すばらしい景色を見ながらの食事である。エヴェレストを見ながらの天空の下での食事は、世界一のレストランでする食事といったところである。ここ、クンジュラブ峠 はパキスタン・中国の国境上にあり、目の前の氷河を見ながらの昼食会となった。峠に到着した時は8月といえ猛吹雪で、エーデルワイスは瞬く間に真っ白になってしまった。

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              《作品NO49》カイラスの牧童
            撮影地:中国チベット・サガ4600m
 トレッキングしながらの高地民族との出合いはすばらしい思い出となる。 ヒマラヤ奥地の民も人懐っこいが、ここチベットの人たちも溢れんばかりの笑顔で迎えてくれる。言葉は通じなくてもゼスチャーで何とか気持ちを通じあえるものである。

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                《作品NO50》シェルパニ
           撮影地:ネパール・ナムチェバザール3500m
  シェルパ族の奥さんの笑顔である。ナムチェバザールの夏祭り(ラプソ・Rapso・収穫の感謝と家内安全を祈る夏祭りで村人たちが民俗衣装をまとい集まる)に村人たちが集まった時のスナップある。カメラを向けてもいやな顔をせず、レンズに向かって多小はにかみながら微笑んでくれた。シェルパニは明るい人たちで朝早くから夜遅くまで一生懸命働く。

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                《作品NO51》村の長老
            撮影地:ネパール・ラルジュン2600m
 ジョムソン街道をカリガンダキ川沿いに下り、最終撮影地のラルジュン村に到着したとき、村の入り口で出迎えてくれた長老二人である。ヒマラヤの風雪に耐えた皺の深さが印象的であった。石積みの家越しにタルチョ(祈りの旗)が見え、その背後にダウラギリ連峰の山稜が聳え立つ。

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              《作品NO52》チベット族の少女
            撮影地:ネパール・マルファ2700m
 子供の顔はこんなにも可愛かったかを思い出させてくれた。手はあかぎれ、風呂に入る習慣がないので洋服も汚れきっているが、その瞳は輝きじっとレンズを見つめていた。マルファ村で夕方までの撮影合間に、村落を撮影中に出会った思い出の少女である。

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               《作品NO53》羊飼いの少女
           撮影地:中国チベット・コッツオ村4500m
 カイラスに行く途中、放牧地でチベット犬を従え羊の世話をしていた少女の笑顔である。チベット犬が不法侵入の私を見つけ、吠え立てているのを見てすっ飛んで救助に駆けつけてくれた。ご褒美に飴玉をあげるとにっこり微笑んでくれた。瞳の輝き、あかぎれた頬っぺたのなんと愛らしいことか。

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         《作品NO54》青いケシ(メコノプシス・ホリデュラ)
             撮影地:ネパール・ゴーキョ4700m
 長い間夢見てきた憧れの花・ヒマラヤの高山植物の女王との出合いであった。ゴーキョ手前の氷河湖の辺りで高山病に悩まされながらやっと見つけ出した幻の一輪である。中国・四川省・巴朗山峠4200mなどで群生しているブルーポピーと異なり、ゴーキョの青いケシは、ただ一輪ガレ場に咲いていた。鮮やかな花色は強い紫外線の影響といわれ、花は約5~7cm。葉と茎には棘のような剛毛がある。高さは15cm ほどである。

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     《作品NO55》エーデルワイス(レォントポディウム・ヒマラヤヌム)
             撮影地:ネパール・ゴーキョ5200m
 ゴーキョピーク(Gokyo Peak 5482m)に登ったときルート沿いに咲いていた。エーデルワイスといわれる品種は数多く見られるが、この品種は標高5000m以上の高地にしか咲かないという。花の白いうぶ毛が愛らしい。

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       《作品NO56》ビストルタ群生のゴーキョピーク斜面
           撮影地:ネパール・ゴーキョ5100m
 8月のゴーキョピーク(5482m)はめった晴れることはなく、この日も斜面一面は深い霧に覆われていた。それでも霧の流れが途絶える合間に斜面いっぱいに咲いている高山植物のお花畑が見られる。ピンク色のビストルタを中心にいろんな花々が咲き誇っている。まさに、《天空の花園》である。

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            《作品NO57》サクラソウ咲くお花畑
             撮影地:ネパール・ルザ4400m
 サクラソウ(サクラソウ科・サクラソウ属)は7月~8月にかけ、ヒマラヤのいたる所で見ることが出来る。草原、水辺、岩場などに群生する。通常大きな群落を作り咲いている。葉は根元に集まり、クリンソウの葉をやや上品にした感じである。ルザの放牧地でもたくさんのサクラソウが群生していたが、霧の牧草地で一輪咲いていたサクラソウを切り取ってみた。

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         《作品NO58》タリクトリム・ニフォルメ(キンポウゲ科)
           撮影地:ネパール・シャンボチェ3800m
 天候の急変でヘリコプターが飛び立てず、8日間もシャンボチェに閉じ込められた時、霧の中に咲くこの花に出会った。シャンボチェ3600mの道沿いにひっそりと咲いていた。茎頂近くに大きな花房を作り、1Cm~1.5Cmの花を多数さ咲かせていた。 《完》
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by chusan8611 | 2007-07-05 16:27 | 個展・写真集
Chusanの写真ブロブ《感動発信!感動共有!》
NO22:個展《ヒマラヤ巡礼》第一部

2007・7・24~7・29まで東京・四谷駅前の「ポートレートギャラリー(日本写真会館)で個展《加藤忠一山岳写真展*ヒマラヤ巡礼》を開催することになりました(案内ハガキはブログ《chusanのハマ通信》の記事参照)。

1995年から始めたヒマラヤ巡礼トレッキングで撮ってきた作品の中から、58点を展示することにしました。東京近郊在住者のみなさんへはご案内済みですが、地方在住者のみなさんや個展会場へ来られなかったみなさんに、作品内容をご高覧いただきたく、展示作品58点(全倍45点・600mm×900mアルミパネル加工:四つ切14点・254mm×305mmボード加工)をブログ投稿しました。

PARTⅠ ネパール・ヒマラヤ 全倍16枚
PARTⅡ パキスタン・カラコルム 全倍8枚
PARTⅢ 中国・シャングリラ 全倍11枚
PARTⅣ 中国・チベット 全倍10枚
PARTⅤ Himalaya ある日あるとき 四つ切14枚 
の五つのPARTに分けて展示しました。
(私の既刊写真集《ヒマラヤの高峰》・《ヒマラヤのお花たち》・《シャングリラ紀行》も会場に展示しました)

ブログ公開は二回(第一部*ネパール・ヒマラヤ&パキスタン・カラコルム:第二部*中国シャングリラ&中国チベット&Himalayaある日あるとき)に分けて投稿します。

なお、各作品の下段に簡単な「撮影メモ」を付けておきました。写真をご覧いただく際の参考にしてください。

    2007-7-10 加藤忠一記

            ~個展会場入口掲示挨拶パネル~
    《ヒマラヤ巡礼》*ご挨拶*《Himalayan Photography 2007》
還暦を機にはじめた私の《ヒマラヤ巡礼》も今年で12年目を迎え、その間、ネパール:ヒマラヤ、パキスタン:カラコルム、中国横断山脈、中国チベットなど通算15回に亘り撮影ツアーを楽しんできました。私がはじめてヒマラヤを訪れたのは1995年7月のランタン・コーラ(谷)でした。「世界一美しい谷」と紹介されているランタン谷での美しい高山植物との出合い、苦しかったゴ-キョピークの登り、氷河湖の畔での青いケシとの感激の対面、高山病に悩まされたチベット・パンラ峠やチョモランマBCでの撮影、見事なカイラス山の夕焼けなど想い出は尽きません。それら甦ってくる想い出のいくつかを作品として纏めてみました。
ヒマラヤ巡礼では山岳写真家・川口邦雄先生(日本山岳写真協会長)に何回もご一緒し、数々のご教示をいただきました。また、写真仲間(友山クラブ・日本山岳写真協会など)の人たちに支えていただき楽しい撮影行ができました。ここに、あらためて感謝申し上げます。
なお、本作品はエプソン・イメージング・ギャラリーのご協力をいただき、大型ロールプリンターPX-9500によりデジタルプリント(600mm×900mm)をしたものです。
ヒマラヤ巡礼では、いくつもの楽しく・すばらしい感動の出合いがあり、その度に、たくさんのエネルギーを注入されました。これからも《人生は感動の旅路》を続けて行きたいと思っています。
          本日はご高覧いただきありがとうございました。
                 2007-7-24
               日本山岳写真協会員
                   友山クラブ会員   加藤忠一
      
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           《DM作品》ヒマラヤ巡礼への道
        撮影地:中国チベット・パンラ峠5200m
 「白き神々の座」・・・人はそれをヒマラヤと呼ぶ。標高8848mの
 エヴェレストを頂点に、8000mを越える巨峰は、この地球上にわ
 ずか14座しかない。ヒマラヤをチベット側から巡礼するためパンラ      
 峠5200mに立つ。この峠に立つとヒマラヤ山脈の大展望が展望で
 き、14座の巨峰のうち四座を見ることが出来る。
 左からマカルーmakalu8463m、中央にローツェLhotse8516mとチ
 ョモランマ(英名エヴェレスト)Chomolangma8848m、さらに右に
 チョ・オユーCho Oyu8201mである。さらに、ヒマラヤの壮大なドラマ
 を求めて、パンラ峠を後にしてロンブク谷へとヒマラヤ巡礼は続く。

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                 《作品1》遠い祈り
            ~後方の山・カンチェンジュンガ~
           撮影地:ネパール・チョーキ2900m
 テント設営地から小高い丘を登りつめると急に視界が開け、遙か彼方に
 カンチェンジュンガが望見できた。丘の手前にはチョルテン(仏塔)が
 建ち、祈りの旗(タルチョ)が青空にはためいていた。

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                《作品2》カンチェンジュンガ
                Kangchenjunga 8586m
              撮影地:ネパール・チョーキ2900m
 この山は世界第三位の標高であるが、長い間世界最高の山と思われ
 ており、ヒマラヤでも古くからその名前を知られていた。山名は
 「五つの大きな雪の宝庫」という意味であるが実に朝焼けが見事であった。

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                   《作品3》マカルー
                  Makalu 8463m
             撮影地:ネパール・チョーキ2900m
 生憎の天候でテントの中で帰り支度をしていたとき、騒々しい物声
 に外に出てみると、頂上を赤く染め上げたマカルーが現れた。頂上の
  曙光の背後の空には、幾筋もの赤い雲が現れては消え去って行った。

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                 《作品4》チャムラン
                Chamlang 7319m
              撮影地:ネパール・チョーキ2900m
 光はヒマラヤからというが、標高の高い順に曙光が差し込む。エヴェレ
 スト山群のこの峰にも、最後の赤光が山稜全体を包み込むように輝き
 はじめ、最後に三段模様の色彩の世界が現出した。

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                 《作品5》エヴェレスト
                Mt・Everest 8848m
          撮影地:ネパール・ナムチェバザール3400m
 ナムチェバザールの丘に登りエヴェレストの夜明けを待つ。
 ローツェの雲間から朝光が差し込み、ヌプツェの山稜からエヴェレスト
 の北東稜へかけての斜面をその光が駆け上って行った。

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                《作品6》クスムカングル
              Kusum Kangguru 6367m
          撮影地:ネパール・ナムチェバザール3400m
 ナムチェバザールの丘に立つと、タムセルク峰の右手にこのクスム・
 カングルが聳え立っている。頂上からは幾筋もの立派なヒマラヤ襞が走り、
 山稜の一部が朝陽に輝き始めた。

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                《作品7》ヒマラヤへの祈り
            ~後方の山 左カンテガ・右タムセルク~
             撮影地:ネパール・モンラ峠4200m
 ゴーキョピークに行く途中、朝のタムセルクを撮影するためパンラ峠
 のロッジで一泊した。翌朝は快晴で峠のチョルテン(仏塔)が朝日
 を浴び、タルチョ(祈りの旗)が谷間からの風にはためいていた。

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                《作品8》タムセルク
               Tamserku 6623m
           撮影地:ネパール・モンラ峠4200m
 夜明け前まで晴れ渡っていたタムセルクも、頂上に曙光が差し込むころ、
 谷間から妖しい雲が湧き上がってきた。ガラスの塔のような頂上稜線が、
 くっきりと浮かび上がり、ヒマラヤ襞がキラリと一瞬輝いてくれた。

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                 《作品9》カンテガ
                Kangtega 6779m
            撮影地:ネパール・モンラ峠4200m
 パンラ峠の谷から沸き上がってきた雲が、カンテガの山稜を包み込もう
 としたとき、左手のアマダブラムから朝日が差し込み、カンテガの頂上
 背後の雲が浮かび上がってきた。

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                《作品10》ヒマルチュリ
               Himal Chuli 7893m
            撮影地:ネパール・バーラポカリ3200m
 マナスル三山では東端に位置する山である。マナスルの東壁に
 光が差し込み、次いでピーク29からこのヒマル・チュリにも朝陽が
 差し込み、雪煙を上げている頂上稜線を赤く染上げて行った。

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                《作品11》ピーク29
                Peak 29 7871m
          撮影地:ネパール・バーラポカリ3200m
 マナスル三山はいずれも日本人が初登頂し、「日本人の山」として有名
 である。その三山の真ん中に位置するのがピーク29である。期待して
 待つこと数時間、雲間から現れたのは西日を浴びたピーク29だった。

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                 《作品12》マナスル
                 Manaslu 8163m
             撮影地:ネパール・バーラポカリ3200m
 夕方になっても下から雲が湧きあがり目指す頂上を覆ってしまう。
 諦めかけたときポーターが「出たぞ」と叫んだ瞬間、夕照のマナスルが現れ、
 思わず何枚かのシャッターを切っていた。

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                《作品13》アンナプルナⅠ峰
                 Annapurna Ⅰ 8091m
             撮影地:ネパール・プーンヒル3200m
 ヘリコプターでポカラに帰る途中、さかんに雪煙を上げるアンナプルナ
 山群が目に入り、プーンヒルに着陸してもらった。ここから見るⅠ峰は
 壁が鋭く落ち込み、荒々しい様相を呈していた。

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              《作品14》アンナプルナ南峰
              Annapurna South 7219m
        撮影地:ネパール・オーストリアン・キャンプ2200m
 アンナプルナ南峰の頂上に形のよい笠雲がかかりはじめ、それに向って
 朝一番の光が射し込んできた。一瞬息をのむ静寂の中、山稜全体が赤く染
 め上がって行った

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               《作品15》ダウラギリⅠ峰
               Dhaulagiri Ⅰ 8167m
           撮影地:ネパール・ラルジュン2600m
 ダウラギリⅠ峰の東面を撮影しながらジョムソン街道を下り、
 カリ・ガンダキ川の川原で曙光のダウラギリを待つ。イメージ通りに
 頂上が赤くなりはじめ、その光は東面の氷河を駆け下りて行った。

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               《作品16》怪雲昇る
              ~雲行くダウラギリ峰~
          撮影地:ネパール・ラルジュン2600m
 ラルジュンでヘリコプターの到着を待っていたところ、ポーターたち
 が何やら叫び始めた。その指差す方を見ると、ダウラギリ峰の頂上から
 次から次へ雲が湧き出し、いろんな形の雲が天空に広がりはじめた。

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               《作品17》ナンガパルバット
               Nanga Parbat 8126m
           撮影地:パキスタン・メルヘンヴィーゼ3200m
 この山は《魔の山》と呼ばれており、何人もの登山家を犠牲にしてきた
 難攻不落の高峰でヒマラヤ山脈の最西端に位置する8000m峰である。
 ドイツが国の威信をかけ何度もアタックし1953年に初登頂した。

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             《作品18》タカファリBCへの道
             ~写真後方・ミナピン氷河~
           撮影地:パキスタン・バハクンド2800m
 ミナピン村からポーターを雇い入れ、バハクンドの草原(写真上)で一泊
 し、いよいよラカポシ&ディランのBCを目指す。テント・食料の荷物は
 ラバに運ばせお花畑の斜面をゆっくりと登って行く。

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            《作品19》夕照のミナピン氷河
         撮影地:パキスタン・タカファリBC3500m
 タカファリBC手前の小高い丘に登ると、ミナピン氷河が左真下に流れて
 いる。ディラン稜線に夕日が沈むと不気味な様相を呈し、夜中には崩落の
 鈍い音がテントの中まで聞こえ、その音で何度となく目を覚まされた。

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                  《作品20》ディラン
                  Diran 7257m
          撮影地:パキスタン・タカファリBC3500m
 ラカポシ山脈の東に位置し、北杜夫の著書《白きたおやかな峰》によっ
 て日本ではよく知られた山である。生憎、山頂付近は雲に覆われてしま
 ったが、朝陽に形の良い山稜が染まり始めた。

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            《作品21》怪雲乱舞のラカポシ山稜
          撮影地:パキスタン・ タカファリBC3500m
 朝早くからタカファリBCの丘で日の出を待つ。ラカポシ右の稜線から
 朝日が差し込んだとき、谷間からの雲がラカポシの山頂を覆い始め、その
 雲は大きく乱舞しながら山稜の向うに消え去っていった。

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                 《作品22》ラカポシ
                Rakaposhi 7788m
          撮影地:パキスタン・タカファリBC3500m
 ラカポシ山脈の西端に位置するフンザの名峰である。この山は麓のフンザ
 川の岸から5500mもせり上がって壮大な山容を見せているが、撮影地
 のタカファリBCから見ても均整のすばらしい山容を見せてくれている。

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                《作品23》トポップダン
                Topopdan 6106m
           撮影地:パキスタン・パスー村2500m
 バトゥーラ氷河に入る前夜、パスー村でテントを張ったがフンザ川に出て
 みると夕日を浴びて岩峰が輝きはじめた。主峰は画面中央の雪に覆われた
 山であるが、いずれもピラミット形の尖峰で頂部は岩峰となっている。

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             《作品24》月光のヒマラヤ山脈
          撮影地:中国チベット・パンラ峠5200m
 夜明け前のパンラ峠で朝焼けを期待して待つ。日の出には間があったが、
 折しも残月が天空にかかり、チョモランマ・ローッエ・マカルー・チョ
 オユーなど8000m峰をはじめヒマラヤ山脈を青白く浮かび上がらせていた。

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                 《作品25》バトゥーラⅠ峰
                  Batura Ⅰ 7795m
             撮影地:パキスタン・プットマハル3400m
 バトゥーラ氷河を二日間遡り、プットマハルでテントを張りバトゥーラ峰
 を撮影した。天候にも恵まれ、とくに朝焼けと昼間の雲の流れが見事で
 頂上付近にはいろんな形の雲が現れては流れ去っていった。 《完》
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by chusan8611 | 2007-07-05 15:03 | 個展・写真集