還暦を機に始めた撮影トレッキングに行ったネパールヒマラヤ・パキスタンカラコルム・ヨーロッパアルプス・日本アルプスなどの山岳写真のほか内外の風景写真を掲載しています。


by chusan8611
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(21)元陽・棚田紀行2007

Chusanの写真ブロブ《感動発信!感動共有!》
NO21:元陽・棚田紀行2007

(今回の速報版として2007・2・23《chusanのハマ通信》にデジカメ作品を投稿しましたが、今回は、中盤撮影のフィルム作品を投稿します)

元陽の棚田は海抜1000m~2000mの急斜面(25度)に作られ、それらはお互いに繋がって一つの海を形作っています。その巨大な棚田の海は天上へと続き、その色合いが銀白色・黄金色・赤色へと七色にも変化して行くといわれています。

わずか四日間では到底表現できるものではありませんが、作品の中から選定して何枚かを投稿します。

2007-3-11  加藤忠一記

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01*落日の棚田・元陽老虎嘴*元陽の写真家《馬理文さん》の話によれば、この観景台からの眺めは元陽棚田でも最高のポイントだそうである。5000段もある棚田が山稜の上まで広がり、夕方になると天水(湧水)を引き込んだ段丘や棚田が逆光に輝き始める。

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02*夕日に染まり始めた棚田・元陽老虎嘴*棚田は棚田上空に夕焼け雲が広がっているとその夕焼け雲を映しこんで棚田が《赤色》に染まるという。この日は天気が良すぎて雲の広がりもなく、平凡な夕焼けで終わろうとしていた。それでも《小焼け》を期待して落日後しばらく赤光を待つ。10分ほどして小焼けの光が棚田にも帰ってきた。その瞬間を捉えた一枚である。

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03*夕焼け空投影の棚田・元陽老虎嘴*小焼けの《赤光》は棚田を移動して行く。形が面白そうな棚田に光が入ってくるのを待って望遠レンズで切り撮ってみた。

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04*朝焼けの棚田・元陽多依樹*地元写真家のガイドだけあって効率的にポイントを案内してくれる。このポイントは朝日が対面の山稜から昇り、朝焼け雲が適当の厚さで広がっていると棚田がすごい色合いで染まって行くという。撮影初日は快晴の空で雲ひとつなく、棚田が赤く染まることはなかった。この日(二日目)は、適当な朝焼け雲が広がり見事な色合いを見せてくれた。

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05*朝焼けに染まる棚田・元陽多依樹*棚田の上空に朝焼け雲が広がっているとそれを投影して赤く染まって行く。山稜を上部に入れて赤く染まり始めた棚田をワイドで撮ってみた。

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06*朝焼けに染まる棚田2・元陽多依樹*このポイントからの棚田撮影は道路から俯瞰しての撮影になる。段数は3000段程度でそれほど多い棚田ではないが、朝焼けのポイントとしては元陽NO1とのことである。

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07*朝焼けに染まる棚田3・元陽多依樹*朝焼け雲と差し込む光で次々と棚田が赤く染まって行く。画面上部の棚田に強い赤光が差し込んだ瞬間を切り撮ってみた。

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08*朝の青い棚田・元陽受春*朝焼け撮影が終わると雲海の棚田や集落を撮影する。朝日を浴びた棚田は青く染まる。この朝撮影した受春の棚田は見事な青色を見せ、集落の上部の棚田までも青く染め上げていた。

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09*昼の青い棚田・元陽朝栗*集落の家々の周りまでも棚田が続き、天水の引かれた棚田では水鳥が羽ばたいていた。のんびりとした初春の田園風景である。

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10*昼の青い棚田2・元陽朝栗*朝の斜光線を受け棚田が青の濃淡に染まって行く。棚田の形も同じものはなく、その形の面白さにあきることなくシャッターを押し続ける。

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11*昼の青い棚田3・元陽朝栗*昼近くなり太陽が中天にさしかかり光線もトップライトになると、棚田の青み薄くなり一部は泥田色になってしまう。この集落の人たちは何百年もかけ急斜面を耕し、段丘を棚田で埋め尽くしてきたのであろうか。

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12*昼光の泥田・元陽覇達*棚田の一枚は小さく水牛を入れて耕して行く。急斜面でもあり機械作業はできず、全てが手作業に頼らざるをえない農作業である。

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13*天空へ続く棚田・元陽覇達*面白そうな段丘を縦に切りとってみた。ハニ族の人たちが作り上げた不思議な芸術品である。天空まで続いているかのような棚田は、まさに《天空田》である。

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14*銀色に輝く棚田・元陽龍樹覇*夕焼けに染まる棚田として有名なポイントだそうであるが、この日は夕方近くなり雲に厚く覆われ始め、時折差し込む夕光も7000段あるという棚田を一瞬だけ銀色に染め上げて終わってしまった。

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15*雲海の集落と棚田・元陽泡竹*朝焼けは午前7時頃から始まるが、朝焼け撮影後は雲海撮影となる。雲海のよく出るポイントに案内される。山並みの向うの雲海に朝日が通り抜け、集落や周囲の棚田に朝日が差し込もうとしていた。

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16*雲海の集落と棚田2・元陽泡竹*暫くすると集落や周囲の棚田にも光りが差し込んできた。朝餉の支度であろうか、集落から何本かの煙が立ち始めてきた。

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17*ハニ族の集落・元陽覇達付近*覇達にて昼光の棚田を撮影後、元陽の写真家馬理文氏がハニ族の集落を案内してくれた。元陽にある何万もの棚田はハニ族やイ族をはじめ少数民族が千年余の歳月をかけ作り上げてきたものである。ハニ族は海抜1500m~2000mの高山地に居住しているが、今もレンガ積みの藁屋根の家に住んでいた。われわれが行くと水牛と子供達が出迎えてくれた。

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18*棚田を行く・菁口村*夕方の棚田風景を撮影に行く途中で、ハニ族の娘さん達が農作業を終え畦道を帰って行くのに出会った。ハニ族の祖先は鍬や鋤というシンプルな農具を使い、何世代にも亘って棚田を作り続けてきた。この若い娘さんたちも祖先の残してくれた棚田を耕し続け、《棚田稲作文化》を守って行ってくれるのであろうか。 《完》
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by chusan8611 | 2007-03-11 10:56 | 世界の風景